これが、刑事ドラマと呼べるのか―――。目が覚めると俺の横には女性刑事の亡骸があった。手には拳銃。なぜか俺の記憶は数ヶ月消し飛んでいた。俺がコイツを殺したのか……。それとも何者かにハメられたのか……。容疑者は『自分自身』と俺の『目に映るすべての人物』。俺を疑い追いかける同僚刑事。かつての仲間は一夜にして敵に。相棒は亡き女性刑事の一人息子である幼き少年ただ一人。やがて事件は未解決の「十億円強奪事件」の真相へと繋がっていく……。女性刑事を殺したのは…?十億円を奪ったのは…?疑いが加速し、裏切りが止まらない。究極のアンストッパブル・ミステリーがここに開幕!一人の刑事が巨悪に反乱を起こす、予想を覆し続け...