浅草の裏路地で“大富豪”として有名なカリスマ経営者・漆原幸利(尾美としのり)が食い逃げして殺されたという知らせが入った。臨場した大岩純一捜査一課長(内藤剛志)は遺体を見て驚く。漆原はいつもビシッと決めたスーツ姿がトレードマークだったが、あまりにラフな普段着を身に着けていたのだ。首には凶器の真っ赤なスカーフがまかれたままになっていた。管理官に昇進した高井智代子(宮崎美子)と新人刑事・平野啓司(堀家一希)とともに捜査を開始した大岩。漆原は事件直前、1軒の居酒屋にふらりと入ってきて、店主の宮沢佳代(大久保佳代子)にウメキュウと焼酎を注文し、ひとりで静かに飲んでいたが、急に立ち上がって外に出たらしい。...